うつ病、誰でも一度は聞いたことがある病気ですが、その症状とはどのようなものでしょうか。 あなたも「うつ病かも?」と感じたことはないでしょうか。 ここでは、鬱病とはどんなものか、解説したいと思います。
うつ病とは、心に元気がない状態
一言で言うと、うつ病とは、
「心に元気がない状態」。
何をやろうとしてもやる気が出なかったり、すぐに落ち込んでしまったりなどです。 気分の低下により、精神症状だけではなく、食欲がなくなったり体がだるくなったりの身体症状が見られることも多々あります。
精神症状
精神症状の典型的な例は次のとおりです。
気分が憂鬱になる
「何が憂鬱なのかわからない」
「言葉ではうまく説明できないけど気が重い」
などといったのが典型的症状です。 何がどう憂鬱なのかわからないので、人にも(お医者さんにも)自分の症状が説明できず、そのことがさらに自分を落ち込ませる原因となったりもします。
自分に対する無価値観
自分なんてダメな人なんだと、自分の存在意義がわからなくなったり、無価値観を感じたりするのが典型的な症状です。
何もする気がなくなる
「休みの日は家にいたい」
「たまには家でボーっとしたい」
というのと、うつ病の
「何もする気がなくなる」
はレベルが異なります。
うつ病の場合は、本当に何をするのも億劫になってしまって、そのことが上に書いた、 「自分は何もできない人なんだ」という無価値観や、 「今までできたことができなくなる」 という、下記の事項に結びついています。
今まで楽しめたことが楽しめなくなる
「自分がこれまで楽しんでいた趣味が楽しめなくなる」
という症状です。 仲良しの友達が誘ってくれたランチも行けなくなったり、 今まで楽しんでいたスノボに関心がなくなるなどです。
身の回りのことが怖くなったり、悲しくなったりする
なぜか急に、意味のわからない恐怖を感じたり、特に理由もないのに悲しくなったりです。
消えたくなる
自分の無価値観に気づいて、
「この世からいなくなればいいのにと思ってしまう」
「自分なんて消えてしまえばいいのに」
と思ってしまうなどの症状です。
集中力がなくなったり、考えがまとまらなくなったりする
「考えがまとまらない」
というのはうつ病の重大なシグナルのひとつです。
「考えがまとまらない」
というのは文章では表現しにくいですが、実際にうつ病に罹患すると、本当に考えがまとまらなくなるのです。 何をしたいか、何をどうしたいのか考えれば考えるほど訳がわからなくなる、そんな負のスパイラルに陥ります。
不安のあまり、焦りを感じてイライラしてしまう
あまり多くは知られていませんが、うつ病になると、焦ったりイライラしたりということがあります。 周りから見ると、ただ単にいつもイライラしているだけの人に見られてしまうのでとても厄介です。
身体症状
「うつ病は心の病」と言われますが、病気が身体症状として現れることもあります。
身体的症状は、精神的なものから来るのですが、食欲の低下や、倦怠感などは、うつ病とともに併発しやすい症状です。
食欲不振・過食
「何もやる気が出ない」
「食事すら摂る気が起こらない」
「実際に何を食べても味すら感じない」
などです。
だるい
「眠れないからだるい」
といった物理的な問題は当然起こり得ることですが、それ以外にも、 「なぜか思うように歩けなくなる」 「階段を登るだけでもしんどい」 などといった症状が見られることもあります。
うつっぽいと思ったら
うつ病かも、抑うつ状態かもと思った方は、まずうつ病チェックを行ってみるか、メンタルクリニック、あるいは心療内科や精神科への受診をおすすめします。